かつお生節とかつお節、その違いと魅力を解き明かす
はじめに
「かつお生節(なまぶし)」と「かつお節(かつおぶし)」。
名前はよく似ていますが、実はまったく別の食材です。
どちらも鰹(かつお)から作られますが、
製法も食感も、そして味わいも大きく異なります。
多くの方が日常的に使う「かつお節」に対して、
「生節(なまぶし)って何?」「鰹節とどう違うの?」
そう思った方もきっと多いのではないでしょうか。
でも、その小さな疑問こそが、
鰹という食材の奥深さに触れる入り口かもしれません。
ここでは長崎県五島列島で受け継がれてきた生節づくりを軸に、
違い・選び方・かんたんな使い方を、やさしくご紹介します。
読み終えるころには、
「なるほど、これが生節か」「一度食べてみたいな」
そんな気持ちがふっと湧いてくるかもしれません。
【目次】
かつお生節とかつお節の基本を知ろう
まずは、それぞれの特徴を簡単にまとめてみましょう。
かつお生節は、鰹を加熱して一度だけ燻製したもので、
水分がほどよく残り、しっとりと柔らかい食感が特徴です。
そのままほぐして食べられるほか、サラダやパスタ、煮物など和洋中のどの料理にもよく合います。
一方、かつお節は、同じ鰹を燻製、乾燥とカビ付けを繰り返して仕上げたもので、
カチカチに固く、旨味がぎゅっと凝縮されています。
削って出汁を取ったり、トッピングとして使うのが一般的です。
製造工程で見る、両者の違い
この2つの食材の最大の違いは「乾燥の度合い」にあります。
かつお生節は、
鰹を加熱した後、1回だけ燻しただけの状態。
一方のかつお節は、そこから燻製、乾燥を何度も繰り返し、さらにカビを付けて熟成させます。
時間と手間をかけて仕上げることで、出汁の旨味成分(イノシン酸)が高まり、
日本料理に欠かせない存在となっています。
栄養価の違い
どちらも良質なたんぱく質を多く含みますが、栄養面にも少し違いがあります。
かつお生節:鉄分やビタミンB群が豊富で、特に女性にうれしい栄養が多く含まれています。
かつお節:たんぱく質由来のアミノ酸が凝縮し、うま味成分(イノシン酸)が豊か。少量でも少量でも風味と栄養をプラスできる“調味料”として、出汁やトッピングに最適。
生節は「食材」としてそのまま味わえる栄養食、
かつお節は「調味料」として旨味を引き出す存在といえるでしょう。
食べ方の違いとおすすめ料理
かつお生節は、味付けがされていない分、どんな料理にも合わせやすいのが魅力です。
・野菜と合わせて「ポン酢とオリーブオイルの生節簡単サラダ」
・トマトソースで香ばしく焼く「生節とほうれん草のトマト風味グラタン」
・生節の旨みが筍に染み渡る「生節とたけのこの煮物」
・生節のコクとチーズの濃厚さを大葉がまとめる「生節の春巻き」
など、しっとりとした食感と自然な旨味が、家庭の料理をぐっと格上げしてくれます。
レシピ例
一方、かつお節はトッピングや出汁としての名脇役。
冷奴やお好み焼き、味噌汁、煮物など、和食のあらゆる場面で活躍します。
まとめ
同じ鰹から生まれた食材でも、製法の違いで魅力は大きく変わる「かつお生節」と「かつお節」。
五島列島では、生節づくりを大切に受け継いでいます。 生節はしっとりやわらかで、サラダやパスタ、和え物まで料理の幅を広げる“食べる”万能食材。
一方、かつお節は旨味を凝縮した日本の伝統的な“効かせる”調味料として全国で親しまれています。
どちらも日本の食文化を支える大切な存在。まずは、五島列島の豊かな海が育んだ生節から、そのおいしさを体験してみてください。
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